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2004年7月 8日 (木)

はかちゃんとの出会い

予約時間の11時、病院へ義妹と連れ立って行った。中待合でまっている間、先生の声がドア越しに聞こえてくる。

「うん?いい感じじゃない?ひょっとして当たり?」

検査でひっかかって以来、今までひいた阿弥陀くじは全て悪い方、悪い方ばかりだった。ここではじめて良い方を選んだ気がする。

中から呼ばれてはじめて会った。先生は私の目をじっと見据えたまま、「君、今ものすごいストレス感じているでしょう。命にかかわる重要な話を5分や10分じゃできない。いえも近いみたいだし、良ければ午後もう一度こないか?」

ありがたい。心底思った。

午後、再度出直し。先生は、NEW癌の成り立ちや進行、手術方法、術後療法、後遺症など、延々2時間半、レポート用紙4枚を使って説明してくれた。

もうこの先生でいいや、と思った。看取ってもらうのはこの先生しかいない。この先生でダメだったら仕方がない。診察が終わり、晴れ晴れとした気分の自分がそこに居た。

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