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2004年7月 9日 (金)

温存か全摘か

10年前のNEW癌手術といえば、全摘+筋肉切除+リンパ節切除の3点セットが当たり前。私の叔母も、術後、靴がうまくはけなかったり、荷物がもてなくなったり、大変な苦労をしていた。

現在は、温存も全摘も、予後に大差がないということで、条件があえば選択できる。ただし、腫瘍の大きさが3cm以下、多発癌ではないことが条件だ。

私の場合はできた位置が悪かった。乳首のすぐ下。NEW癌患者の2割にしかいない位置で希少種。

術前の説明ではかちゃんは、「残念ながら温存は・・・」と言っていたが、本人はさばさば。「あ、温存ははじめから考えていませんから。」

乳房をとることで、女性としての喪失感を味わうことがあると言われた。また、水泳をやるなら裸になる機会も多いし、周りの視線が気になるだろうとも。(←これはあとで本当にそう思った。水着になったとき、つい右手で右胸を隠している自分がいる。フィットネスクラブのお風呂も入ったことがない。着替えにも気を使う。)

だが、私は、自分の乳房が癌の象徴のようにみえてならなかった。みたくなかった。さわりたくなかった。消えて欲しかった。だから全摘にはなんの抵抗もなかった。再建もし易いし。

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