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2005年1月13日 (木)

化学療法6回目(7日目)

半年点検は無事に終了。そりゃそうだ、抗がん剤やっているのだから。

今後の治療方針は、

  • ノルバデックス(錠剤)を5年間、毎日1錠服用
  • 血中女性ホルモン量をチェックし、多ければ、ゾラデックスを2年間、月1回注射。
  • 半年に1度、腫瘍マーカー、腎臓機能、肝臓機能のチェックを目的とした採血を実施
  • 半年に1度、反対側の乳腺、甲状腺などのエコーを実施

ということになった。

よくわからないのが、このホルモン療法。NEW癌は女性ホルモンに反応して増殖してしまうため、女性ホルモンの分泌をとめなければならない。

ゾラデックスは、脳の下垂体に作用し、女性ホルモン分泌命令をシャットアウトしてしまうもの。強制終了、閉経モード突入だ。

一方、ノルバデックスは、ホルモンを取り込んで増えようとする癌細胞表面のかぎ穴を、先回りしてブロックしてしまうもの。アレルギー性鼻炎の薬と同じような作用。シベロンブロックだ。

私はホルモンリセプター50-60%の陽性反応。ホルモン療法が有効となった。だが、

  • 女性ホルモンなんて、2年たっても現役バリバリ。閉経の年齢まで続けなければいけないのでは?
  • 5年間ホルモン療法を行うことで、癌細胞は死ぬのか?
  • DNAテープのバグは治っていない。大丈夫なのか?

という点については、何回説明を聞いても納得できない。

  • 2年やっても殺せない癌細胞は5年かけても無理
  • 臨床結果が変わらない
  • 子宮癌など他の病気の発症リスクが高まる
  • 経済的な負担

などが背景にある。でもいったん目覚めたDNAバグ、テープ自体の書き損じを直さない限り、根本的には治らないだろう。

そもそも癌の「治癒」って何?どういう状態?今の私は60兆個ある自分の細胞に自信が持てない。もう少し自分でも勉強をして、じっくり考えていきたい。

面談前に抗がん剤9回のMさんが病室に。来月手術することになったが、温存か全摘かで悩んでいる。術後の状態(後遺症など)についていろいろ聞かれた。Mさん、人にはいろいろ聞いてくるが、自分のことは一切しゃべろうとしない。どうも苦手だ。

検温(朝)36.4度(昼)36.4度(夜)36.6度

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