化学療法6回目(5日目)
目覚まし時計は、ひでじ=のうがい。コアコアまでやってるし。癌友のIさん、本日白血球数2300で無事に退院した。おめでとう。ひでじーの物まねを一緒にやってくれる人がいなくなって寂しいよ、オレ様は。
あいにく私は検査漬けの日。MRIの注射に手間取り、病室へ帰ってきたのは昼近く。その間、Iさんはずっと待っていてくれた。そして、はじめてIさんの母上とお会いした。
「大丈夫だと思っていれば、大丈夫よ。みなさんも大丈夫。」
よく人に「頑張れ」と言って励ますことがあるが、病気をしてから、この言葉の薄さや他人事のような感じが大嫌いになった。
阪神淡路大震災のときに、同じような意見を聞き、「そんなもんかな?」と軽く考えていたが、こんだけ頑張って「まだ頑張らなければいけないのか?」「頑張ってなんとかなる病気なのか?」という天邪鬼的な考えが浮かび上がってくる。
反対に心が落ち着いた言葉は「大丈夫だよ」
健康だったときはあんまり使ったことがない言葉だったけど、不安な気持ちのとき、落ち込んでいるとき、ふと「大丈夫だよ」といわれると、心がやわらぐ。大丈夫じゃないかもしれないけど、大丈夫だと思えば大丈夫なのだ。
娘が癌になった親ってどんな気持ちなんだろう。
Kさんのお母さんも、入院のたびに静岡から出てきていたし、うちのママも記憶をとばしていた。これ以上心配をかけさせたくないので、今後の目標は「親より長生きする」だ。
CTを受けようとしたとき、「よおっ」と腕をたたく奴がいる。「誰やねん?」とみると、なんとはかちゃん。なんでこんなところにいるの?びっくりしたよ。おかげで造影剤のもやもや感が少しまぎれた。その後、留置針のままMRIの注射へ。
以前から気づいていたが、このMRIの技師の中に仕事のできない奴が1人いる。なにせトロイ。自信の無さが態度に表れ、上司の顔色を伺い、ビクビクしている。ネズミみたいだ。
今回も、そいつが注射の発注を間違え、10時からの予定が11:30過ぎに。留置針があるので、着替えたくても着替えられず、ずっとMRI室で待たされるはめになった。あふぉ!
ようやく届いた針のケツには「脳」の字が。あふぉ技師、ぱにくって「骨」のラベルと「脳」のラベルを取り違えたらしい。
「これは“脳”ってかいてあるけど、中身は本当に“骨”なんだろうね!大丈夫なんだろうね君!」と上司に一喝されている。すったもんだのあげく、ようやく終了。午後1時からのお釜入りとなった。検査は精神的に疲れる。
検温(朝)36.3度(昼)36.1度(夜)36.5度
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