お見舞い
年末届いた喪中葉書の他に、もう一つ残念な知らせがありました。
11月半ばから体調を崩されていたようなのですが、自分のことでバタバタしていた私は、『いつも元気な彼女はこれからもずっと元気なんだ』などと思っていました。
肝転移の治療を続けていたのですが、12月初旬に黄疸がでて、そのまま肝臓機能不全を原因とする意識不明状態へ。友人のAさんが駆けつけたときには、もう話も出来ない状態だったそうです。
11月にあった『医とおかし』の会場で会ったのが最後になりました。いつもの爆発的に明るい笑顔をみんなにふりまいていました。いつもののりで『Tさ~ん』とハグをした後、小さな便箋を頂きました。
『きゃんべるちゃん。ありがとうね。』
後で聞くとそのときも体調があまり良くなかったそうなのですが
皆に会いたい
その一心で、会場まできてくれたそうです。
治療が大変なのは知っていたけど、まさかそれから1ヵ月後に、この世の中からいなくなってしまうとは思いも寄りませんでした。
温泉旅行にあわせて企画した陶芸。彼女の作品も1月末か2月の初旬に出来上がってくるはず。
『みんなでお披露目会をしよう』
そう約束しました。だから皆で集まって、やらなくっちゃ。ひょっとしたら、『ごめ~ん、心配かけた~』と言ってきてくれそうな気がします。
たくさんの仲間を喪失してきました。大変な病気をしたのだと痛感しています。今は、後悔しないよう、
- 会えるうちに会う
- やりたいことはやる
- でも、ときどき自重する
これをモットーにしています。
そんな思いもあり、昨日は、遠出をして伊勢原の病院に入院中の友人に会ってきました。
机の上には、
負けないぞ!
のんびり、ゆったり
抗がん剤の副作用に震える手で書いた文字がありました。
『最近は頑張るのは少しお休みしようと思っているの。のんびり、ゆったり、逝かせて。』と。でも、今日、あなた達の顔をみたから、『時々、がんばってみることにするわ』と。
リハビリでも『頑張れ』と言われる。みんなに『頑張れ』と言われる。『私はもうこんなに頑張っているのにね。』
『不思議だわ。みんなの顔を見たら涙がでるかと思ったけど、ちっともでないわ。なぜかしら?
・・・・・・そう、わかったわ。
きっと同じ仲間だからなのね。
同じ仲間だから、心で分かり合って、心で話をしているのね。』
もう言葉がでませんでした。その通りです。
彼女の心がみんなに届きますように。そして、私達の心も、彼女の心に届きますように。
時々頑張って。また会えるからね!会うからね!
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