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2008年10月21日 (火)

あれから1年

平成19年10月21日

未明、ベッドにおいた携帯電話けたたましく鳴り、私は目が覚めた。

<ただいま、息をひきとりました> <わかりました。すぐに行きます。>

始発の電車で病院へ向かう途中、なきながら仲間にメールをだし、知り合いに連絡をするように頼んだ。

病院には1番についた。ちょうど、ご両親は病院からでるときの着る洋服を取りに帰ったとのこと。病室には彼女がひとり、静かに眠っていました。耳を鼻に近づけても、本当に音がしない。でも身体はまだ温かく、硬直もしていなかった。
前日までの苦しげな様子から比べれば、静かな、静かな時間だった。

<お疲れ様、本当によく生きたよね。早くおうちに帰ろうね。こんなところにいちゃダメだよ。>と思わず話しかけていたことを思い出します。

その後、HOPEの仲間が続々とやってきた。不思議なことに皆が同じ言葉をかけていた。

<早く帰ろう>

思えば、出会ったときからいつかこの日がくるとは思っていました。

今まで、何人もの仲間の死を、最期を看取ってきました。
でも、今回のように、人生の本当に最後の1年間にめぐり合い、そして、全ての生き様をみたのは、初めての体験だった。

霊安室はクーラーがとても強く、寒かった。でも、そのときには既に死斑が背中に浮き出ていた。あの光景が忘れられない。彼女の<死>を実感したときだった。

その後、彼女は司法解剖へ回され、私たちもいったん帰ることになった。自分の娘を司法解剖へ回すというご両親の決断に、<この親にしてこの子あり>と思った。

あれから一年。密度が濃かった。報告したいことがたくさんある。
彼女はずっと心の中で生きている。時の流れをとめたまま。めぐり合えてよかった。ありがとう。

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