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2015年10月28日 (水)

spO2

10月14日の夜、一緒に近くで外食をしようと約束をしていました。ただし、無理は禁物でと。

早めに着いたので、電動ベッドの発表会が行われ、ベッドの上でふたりでごろごろとしていました。じゃあ、そろそろ出掛けようかとしたとき、異変がおきました。ベッドから立ちあがれないのです。全く動けない。それでもなんとか玄関まで来ましたが、ここで、急にトイレに駆け込みました。オピオイドは痛みもとりますが、腸の運動も弱くしてしまいます。私もお世話になったサンカマとプルセニド、ラキソベランが必須でした。特にラキちゃんは、量によっては、本当に我慢できないことがあります。

このタイミングと出かける時間が運悪く、重なってしまいました。

私は、酸素を鼻腔からマスクタイプに取り換え、あわてて部屋へダッシュして機械のスイッチをON。玄関脇のトイレの前で様子を待ちました。が、かなり苦しそう。この時点で外で食べることは諦めました。そして池ちゃんもトイレから出てきて「やっぱり、今日は無理かもしれない…」と哀しそうな顔で言いました。ごめん、私も無理させちゃった。そうして、部屋まで戻り、着替えを手伝おうとしたのですが、中からは「来ないで!」という声がしました。「うん、いかないよ。池ちゃんのほうから何かあったらよんでね」。

人間の尊厳というものを考えたとき、排泄物のことは大変重要だと私は思っています。彼女がその一線を私に許してくれたのは、亡くなる三日前です。ここまでは、絶対に許しませんでした。私も彼女の気持ちを優先しました。

支援する側はふとすると「仕方がないのだから~してあげるよ」という気持ちになりがち。これ、相手の自尊心をとても傷つけます。私は、池ちゃんが助けてという部分だけ手伝いましたが、「なおみさんって、まめ!!」とよく言われました。私からみたら、池ちゃんのほうがマメよ。

トイレ問題については、ちょっと前にトイレを借りた際、すこしだけトイレ掃除をして出たことがあったのですが、耳がよい池ちゃんは「ひょっとしてトイレ、磨いてくれちゃった?」と聞いてくる。「うん、ついでだから。すきんなんよ、洗濯と磨くのは」。といったら一応納得してくれてはいましたが、やっぱり嫌なんだよね、そういうの。ごめん。

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