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2015年10月28日 (水)

ハグ

一度だけ、緩和ケア外来のあと、池ちゃんから「会いたい人がいるんだけど、寄って行ってもいい?」と聞かれたことがあります。「うん、いいよ。行こう。」



だれかな?と思ったら、中央で放射線治療を受けていたときの反対側のベッドにいた患者さんでした。池ちゃんは、「すごく苦労されていて、すごく良い方で、明後日、転院だと聞いたので、会いたい。」とのこと。



病院による雰囲気の差はありますが、中央の病室で驚いたのは、カーテンを閉めっぱなしの方が多く、入院患者同士の交流が少ないなという印象でした。
「そういえば、隣は開いていたなぁと。」
病室を覗くとその方がいらっしゃる。が、池ちゃんはタクシーから病室にくるまで、今までになく速く歩いたので肝心なときに息切れ。皆で笑いながら挨拶をしました。






いま思えば、池ちゃんのがん友って彼女ぐらいだったのではないでしょうか?
手を握り合って涙をこぼすだけでいるから、私が、「がん患者同士の挨拶の仕方、池ちゃんは知らんのか?」といい、「こうやるだ!!」と彼女とハグをしました。



「言葉なんかなくたって、ハグすれば通じるべ!」



そして池ちゃんもハグをしました。あの患者さんは、次の病院へいってどうなったのかな・・・今でも思います。

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