遺族調査
今日の午前中はこれから始まる遺族調査のヒアリングでした。
ホスピス・緩和ケア病棟利用者だけではなく、そこにたどりつかない、若しくは、選ばなかった、本人、家族の苦渋を調べることは、家族関係、家族支援、緩和ケア、介護保険制度、医療の質、医療提供体制、地域のリアルな現状(声)を浮き彫りにし、手立てを考える一つの手段になると思います。そのためにも、一般病棟を含めた遺族調査は絶対に必要だと思っていました。
2016年に私たちが調査をした後も、何人かのご遺族の方から「同じ思いを抱いている方がこんなにいるのだと安堵しました」「自分の気持ちを代弁して頂きました」など、連絡をいただくことがありました。また、「院内の勉強会で資料を使わせて欲しい」という連絡も多くいただきました。
良い反応だけではなく、無反応(家族がいないケース)や、批判も寄せられるでしょう。でも、わたしはその「反応の全てが現実、声」だと思います。そして、その声は必ず未来につながりますし、つなげなくてはならないと思っています。
本調査がようやく始まることに、尽力頂いた関係者の皆様に感謝をいたします。
その一石を投じたことを良かったと思いますし、ご協力頂いた200人のご遺族の皆様にも深く感謝いたします。