2ヶ月ぶりの会話
仕事納めも終え、昨日、母の見舞いへ行きました。
病室へ行くと、母は爆睡をしておりました。排尿の量と点滴の量・スピードを確認したあと、しばらく、相方とふたりでベッドサイドに座り、寝顔を眺めていました。
規則的な呼吸のリズム。コポコポと音を立てる酸素の音。
眺めているうちに、こちらも眠たくなってきてしまい、うとうとしかかった瞬間、母がぱっと目を開けました。気配に気づいたんですね。しばらく目をぱちぱちさせているので、上から覗き込み、
<おはよう!よく寝てたね!わかる?>
と声をかけると、首を立てに振りました。そして、よく見ると口を動かしているのです!
びっくりして耳を近づけると、
<Yさん・・・・>
相方も一緒に来たのか、確認したかったようです。2ヶ月ぶりに母の声を聞きました。
<うん一緒だよ、一緒>といい、私のめがねをかけさせ、相方が近づくと、安心した顔に戻りました。何か一生懸命、口を動かそうとしているのだけれど、音は聞こえません。
<痛いところはない?肩は寒くない?背中は痛くない?>あれこれ矢継ぎ早に質問しても首をふるだけ。
母は、鼻から酸素を入れていますが、口が開きっぱなしになっているので、絶対に口の中が気持ち悪いと思い、
<歯を磨こうか?>というと。ようやく首を立てに振りました。
歯を磨くと、気持ちよさそうにしていました。タオルでふき、ついでに乾いた唇にクリームをつける終わると、しばらく私たちの顔をみつめたあと、安心したように、また寝てしまいました。
本当に少しづつ、少しづつですが、高カロリーの点滴が効き始めてきているようです。ただ、血液の数値は悪いので、年が明けたら、また輸血をする必要があるそうです。
<年は越せないかもしれません>と言われたのが12月10日。
うそジャン!越せる、越せる!
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