化学療法2回目

2004年10月 5日 (火)

化学療法2回目(8日目)

無事退院。

  • 白血球数3000
  • 赤血球数388
  • 血小板24.2

入院時白血球数4400だったので-1400。初回と比べて減少量が大きくなっている。

同時退院は無理ではないか予想されていたK藤さんも2000以上を出力!無事に退院となった。これにははかちゃんもびっくり。

前日夜のTV番組で、池袋にあるすし屋を紹介していた。退院祝いと称し、二人で食べに行くことに。清水出身のK藤さん、寿司には目が無い。

黒板メニューの高級品ばかり20個を食べ、支払いは8千円。白球級数が減少しているので、あまり生ものは食べてはいけないはずなのに、食への煩悩はとどまることを知らない。

今回の入院はとても楽しい入院だった。シャーとの出会いは衝撃的だったが。

次回は22日から。電子カルテ導入後の初入院。

検温(朝)36.3度

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2004年10月 4日 (月)

化学療法2回目(7日目)

一昨日から8号室を覗き込んだり、間違って入ってくる派手なババァがいた。

お年寄りが自分の病室へ帰れなくなってしまうことは良くあるが、どうも様子が違う。「変な奴」と思いつつ、無視していると、昨日の消灯10分前になってバタバタとベッドが移動されてくる。

名探偵コナンスペシャルを見ていた8号室メンバーも、「何、こんな時間に?」。みてみると、ど派手ババァが立っている。隣のベッドの人が臭いので(おむつ)、部屋換えしてもらったとのこと。

病室間の移動は、看護師長の許可が要る。たまたま日曜日で不在だったため、特別許可がおりたらしい。「隣の人が臭い」からって、少しは相手の気持ちも考えてやれよ。もらしたくてもらしているわけじゃないんだから。

この理由からして我がままで気に入らない。公共性のないばばぁは大嫌いなオレ様。絶対無視してやる!と心に誓い、対岸のK&Kと激しいメール交換。同室の悪口もメールならOK!

ばたばたしているうちに、消灯時間。な、の、に、ど派手ババァはテレビをつけっ放し。しかも耳が遠いので音はモレモレ。挙句の果てには引き出しを開け、バリバリとお煎餅まで食べ始めた。これには怒り爆発。本人に聞こえるように

「信じらんねぇ。最低。うるせんだよばばぁ!!」と言っても、改める気配なし。自分のことだとは思っていない様子。こんな奴のためにイライラするのもアホくさいので、MDを耳に突っ込み眠ろうとした。丁度、まどろんできたその瞬間、

「シャーっ!!!」

痰がからんだかなんだか知らないけれど、夜中にあんな大声出す奴はじめて。無理言って移動してきてこのザマだ。最低。Hさんなんか、突然の奇声にびっくりして心臓バクバク状態。それから一睡もできなくなったそうだ。

このシャーを無視するため、本日より全開だったカーテンもシャー側は閉鎖。正面席のK野ちゃんは、今までテーブルの上で食べていたのに、「視界に入れたくない」と横を向いて食べている。前面のカーテンを開けようとしない。

入院患者の部屋割りは年齢や病状などを考慮して看護師長が決める。8号室は通称「点滴部屋」と呼ばれ、足の元気な若者や抗がん剤加療の患者が入ることが多い。ところが、シャーはどうみてもババァ。生活習慣が違いすぎる。

食べるときもクチャクチャ音を立てながら食べる。汁物は「ず、ずずずずー!」。食べ終わると毎回げっぷ。 最低だ。動物以下。

で、その後「放屁」。K野ちゃんによると、「放屁の瞬間、体が斜めになっていた。ケツを浮かせてやった。計画的犯行。」とのこと。

最悪だ。楽しかった入院生活の最後にこんな落とし穴があっただなんて。明日は採血の日。絶対に退院したい。2000きっていても退院したい。K藤さんと一緒に退院できることを祈るのみ。

検温(朝)36.6度(昼)36.7度(夜)36.8度

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2004年10月 3日 (日)

化学療法2回目(6日目)

同室のHおばさん。今時にしては珍しく、畳屋をやっている。Hさんを中心に二人の息子夫婦が手伝う、典型的な家族経営。

見舞い客がやたらに多いが、見舞い客とHさんとの会話がスリル満点で面白い。本人が言うには「渡る世間に鬼はなし」を笑って見られない状況。あのまんまらしい。

目の前で繰り広げられる再現ドラマに、同室の他3名は耳ダンボ状態。面会時間終了後、毎回みんなで大爆笑。

検温(朝)36.2度(昼)36.6度(夜)36.8度  今回の入院で思ったこと。携帯電話をカメラ付きに変えること。

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化学療法2回目(5日目)

抗がん剤8回コースの5回目にあたるK藤さんも、今回は副作用が小さい。今まではカーテン閉めっぱなしでぶっ倒れていたとのこと。

8号室の3人に、看護師さん2名、T医師を加えた6人で大盛り上がりをしていたとき、はかちゃん来襲。いっしょになってしゃべり倒した後、「で、副作用は?」「ないで~す!」副作用は個人差が大きいというが本当だと思った。

今日あたりから白血球数が下がってくるので、うがいと手洗いを指示される。シャワーも今日で最後。

マイケルの付き添いをしている男の人と洗面所で会ったら、「また遊びに来てください」と言われた。悪いけれどこっちも病人。癌患者ってみためが健康な人と変わらないから、誤解されやすい。実は重病人なのに。

副作用がまだ少し残っているのか、病院食が不味くて仕方がない。食欲はあるのにのどを食べ物や水が通らない。吐きたいのに、薬でフタをされている感覚。だから胸焼け?

ところが、SMAPの中居君がでているどん平衛のCMをみていると無性に食べたくなってきた。我慢できずに、K藤さんと地下の売店でカップラーメンを購入。油で揚げた麺が少しきつかったけど旨かった。

検温(朝)36.5度(昼)36.8度(夜)36.8度 ようやく快便モードに

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2004年10月 2日 (土)

今日の夕食

中居君のせいよ。051112171603.jpg

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2004年10月 1日 (金)

今日の夕食

たまには毒が欲しくなる。051112171001.jpg

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化学療法2回目(4日目)

気狂いフランス人のマイケル。リカバリー室から出され、個室へ移された。そりゃそうだ、あの調子で騒がれたらリカバリーなんて絶対に無理。

K藤さんはトイレに入っていく姿をマイケルに目撃されたのか、ふんばっている間中、「マドモアゼルー」と呼ばれつづけ、でるものもでなかったという経験を持つ。「きっと寂しいのではないか?」と同情。副作用も少なく、調子が良かったので、K野ちゃんとK藤さんの3人でマイケルの病室へ遊びに行った。

話してみると、意外に頭がしっかりしていることを発見。看護師さんの言うことを聞かないのは、薬の説明をしてくれないからだと言う。フランスでは、人から薬を口に入れられるのは屈辱的な行為なんだそうだ。説明をしてくれれば自分で飲むとの主張。これには納得。

マイケルが言っていることがどこまで本当かはわからないが、途中で入ってきた看護師Kの態度には怒りを覚えた。本人の目の前で、「この人、どうせわかってないんだから」。最低。忙しくてイライラするのはわかるが、この人、看護師としての資質に欠けるのではないだろうか?

その後、病室でフランス語のレッスンを始めたが、途中で何度もマイケルが別の世界へぶっ飛んで行ってしまうため、3人ともすっかり気を吸われて病室へ。疲れだけが残った。

夜はY君差し入れのマック。てりやきチキンバーガーとマックシェイク。娑婆の味が恋しい。

検温(朝)36.4度(昼)36.5度(夜)36.8度  限りなく球形に近いうん★がでた

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2004年9月30日 (木)

化学療法2回目(3日目)

胃癌全摘のYさん、ストレスたまりまくり。無理もない。もうかれこれ2ヶ月もの間、高カロリーの点滴生活なのだから。同室のメンバーが食事をしていても、自分は食べられない。しかも聞くところによると、膿がとまらない限り、退院できないらしい。先が見えない入院生活ほど辛いことはない。

「夜と霧」の著者であり、心理学者でもあるV.E.フランクルも「収容所において最も苦しいことは、囚人がいつまで自分が収容所に居なければならないか全く知らないという事実であった」

「存在形式の終わりを見定めることのできない人間は、また目的に向かって生きることができない。将来に向かって、もはや存在することができない。」と述べている。入院生活も同じだ。

Yさん、精神的に壊れかけている。以前は他人の領域にずかずか入り込んでくるようなことはしない人だったのに、他の人と話をしている最中でも、副作用で寝ていても、ずかずか入り込んでくる。人間不信、病院不信。信頼関係を失って八つ当たり気味。

昼過ぎ、談話室の方から叫び声と泣き声が聞こえてきた。「なんだろう?」。しばらくすると、看護師さんが病室のドアをそっと閉めていく。誰か亡くなったのだ。

あとで個室の前を通ると、名札が外され、ドアが閉まったままの部屋がある。確かおじじがいたはず。病院だから仕方がないこととはいえ、現実に引き戻される。ご冥福をお祈りします。

検温(朝)36.7度(昼)36.7度(夜)36.6度 まだ便秘。明日、下剤をもらおう。微熱は下がった。

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2004年9月29日 (水)

化学療法2回目(2日目)

1DSC00352前回同様、全く眠れなかった。夜中じゅうMDを聞いていたため、テーブルの上はMDだらけ。

足のだるさがかなり残っている。軽い痺れあり。のどの奥にものがつまったような感じは続いている。吐きたくても、カイトリルパワーで「吐く機能」が停止させれているような状態。頭痛もする。

今回は癌友のK野ちゃんと一緒だ。K野ちゃんは、IOさんと同時期入院。IOさんのお見舞いをしたときに紹介された。病理の結果まちをしており、歳は私より一つ下。両側NEW癌だ。

彼女が言うには、9月末の外来時、一つ前の患者が私だったそうだ。中待合で待っていると、中から「抗がん剤やります宣言」が聞こえてきたらしい。威勢が良かったので覚えているとのこと。その後入った彼女は「両側★全摘宣言」。うまがあうので、初日からバカ笑いしっぱなし。おかげで気がまぎれる。

いっしょに入院手続きをしたK藤さんは47歳。天然なのか、思考が若くて話が合う。午前中の回診前、K藤さんの癌友のAさんが外来ついでにお見舞いに。Aさんのことは、手術入院で同室になったWさんから噂を聞いていた。実際に会ってみると、第一印象で波長が合いそうもなかった。

このAさんが、★談社そばの美味しい和菓子屋群林堂の豆大福を大量に買ってきてくれた。副作用があっても甘いものは入る。塩豆とあんこのバランスが絶妙。美味しく頂いている最中、はかちゃん来襲。はかちゃんも群林堂は大好物。ポケットに2個入れた。今夜は深夜勤なので夜食にするとのこと。

放射線外来のついでだといって妖怪ボヤッキーがきた。病室にきてまたぼやいている。ぼやくなら来んなって感じ。

検温(朝)37.1度(昼)37.3度(夜)36.8度 便秘中 微熱も続く

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2004年9月28日 (火)

化学療法2回目(初日)

0928 白血球数4400で入院。この数字があれば、骨髄抑制でも2000をきることはないだろう。

昼食後、2回目の抗がん剤投与。薬の種類、濃度は前回と同じ。

  1. デカドロン・・・ステロイドホルモン・アレルギー反応や炎症を抑える(10分)
  2. カイトリル・・・吐き気止め(10分)
  3. ファルモルビシン・・・抗がん剤(15分)
  4. 5FU・・・抗がん剤(60分)
  5. エンドキサン・・・抗がん剤(60分)
  6. カイトリル・・・吐き気止め(10分)

今回は看護師がT田ちゃん。細かいところによく気がつくし、テキパキしていて好きなんだけれど、性格がアメリカ人。おおざっぱ。点滴も前回は電気ポンプを使ったのに、今回は目ばかり。

開始時間が2時を過ぎたのに、4時30分頃に終わった。超特急。カイトリルなんて5分。患者の気持ちを考えるのなら、手は抜かず、じっくりやって欲しい。

投与後、下半身がだるい。ちょっと痺れたような、変なだるさだ。運動しすぎたときのダルサともちょっと違う。副作用だ。

退院してから、右のわき腹のドレーン跡が痒かったのだが、その原因が判明。抜糸し忘れ!!胸の縫合は、「とける糸」を使ってので抜糸がなかった。そのため、ドレーン跡も忘れられていたのだ。ぷぎー!道理で体からヒモがでていると思ったよ。焼き豚じゃないんだからやめてくれ!

検温(昼)36.8度(夜)36.5度 体重計はMAX更新中。ついに51kgまできた。抗がん剤ダイエットは今のところ不発。

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