2010年5月19日 (水)

代替医療の真実

忙しさにかまけてすっかり放置プレーをしていたのですが、防備録も兼ねて、じょじょに再開をしていきたいと思います。

41a2ccwpfsl__sl500_aa300_おススメ度:★★★★★

古くからの代替療法についてEBMががっつりかかれています。

驚くのはナイチンゲル子。

すごいわ。彼女。自分の行動を数値を使って説明することができるなんざー知りませんでしたよ。

ナイチンゲールハウスしかしらんかった。

今でも残っているさまざまな代替療法が、国家戦略だったり、政治や国家権力にうまく利用されてきた背景まで記載あり。

読み物としても面白いです。

分量はありますが、あっという間です。

それでもあたしゃプラセボにしがみつきたくなる患者の気持ちを持っています。がはは。

シン,サイモン
1967年、イングランド、サマーセット州生まれ。祖父母はインドからの移民。ケンブリッジ大学大学院で素粒子物理学の博士号を取得し、ジュネーブの研究センターに勤務後、英テレビ局BBCに転職。96年、TVドキュメンタリー『フェルマーの最終定理―ホライズン・シリーズ』で国内外の賞を数多く受賞

ホメオパシー、鍼、カイロプラクティック、ハーブ療法のほか、アロマセラピー、イヤーキャンドル、オステオパシー、結腸洗浄、指圧、スピリチュアル・ヒーリング、デトックス、伝統中国医学、ヒル療法、マグネットセラピー、マッサージ療法、瞑想、リフレクソロジー等々等々…。最新の科学的評価とは?その衝撃的な内容とは?知られざる逸話の数々とともに語られる、代替医療の真実。 

人生は廻る輪のように★E.キューブラーロス

book0079 お奨め度:★★★☆☆

世界的ロングセラー『死ぬ瞬間』で死の概念を変え、生涯を通じて「生と死」の考察に深いまなざしを注ぐ精神科医キューブラー・ロスによる、最初で最後の自伝。スイスで過ごした少女時代、難民救済活動、ナチス強制収容所で出会った蝶の壁画の謎、医師への道、結婚とアメリカへの移住、終末期医療と死の科学への取り組み、夫との別離、体外離脱体験、詐欺及び殺人未遂被害、ヒーリングセンターの設立、放火によるすべての焼失…。魂の名医が綴った、愛と死と生の秘密。ページをめくるごとに、希望と感動が溢れてくる一冊。

【目次】

第1部 二十日鼠の巻(さなぎ瀕死の天使 ほか)
第2部 熊の巻(一族再会医学校 ほか)
第3部 野牛の巻(ジェフィー死後のいのち ほか)
第4部 鷲の巻(奉仕のゆくえカントリー・ドクター ほか)

抗癌剤―知らずに亡くなる年間30万人★平岩

book0077 お奨め度:★★★☆☆

〈外科手術は一流だが抗癌剤治療は三流後進国〉〈日本で発明された治療薬が国内で使えない〉という医療実態を知らぬまま、年間30万人の癌患者がこの国で死んでゆく。最先端治療を施されずに。
「抗癌剤とは何なのか」「その種類と効力は?」「なぜ専門医がいないのか」「日本の医療向上を阻む壁とは」・・・・・・治療に見放された〈癌難民〉を受けとめ、あくまで闘い抜く「あきらめない治療」の第一人者がすべてに答えた福音の書!

これって、いわゆる症例報告だと思うのですが、みなさんいかがでしょうか。
データが全くないに等しいのです。

【目次】

  1. 抗癌剤はなぜ効くのか
  2. 「適量」は患者によって違う
  3. 抗癌剤治療の技術料はタダ
  4. 副作用を抑える薬もある
  5. 日本産の薬を輸入する現実
  6. やっと始まった混合診療改正
  7. 新たに承認される抗癌剤の数々
  8. 私はけっして諦めない医者
  9. 抗癌剤治療の標準薬一覧
    ほか

2006年4月16日 (日)

自分を生ききる★中川恵一×養老孟司

409387557x01lzzzzzzz お奨め度:★★★★★

養老孟司東大医学部名誉教授と、東大病院の緩和ケア医・中川恵一医師とが、日本のがん治療と日本人の死生観について語り合います。BSジャパンで放送したものをまとめたもの。

文字が大きくて読みやすいし、文体が簡易なので理解し易い。データも豊富。

特に、再発・転移G患者の気持ちについて、これだけ優しく取り上げているものは少ないのではないだろうか。癌とともに生きることの勇気がわいてくる本です。

「がん治療専門医は、5年生存率の数字を少しでも高くしようとしのぎを削ってきました。非治癒患者さんは、“負け犬”同様の、肩身の狭い思いをしているのが現状です。しかし、死の脅威に直面した患者さんこそ、最高の医療が提供されるべきなのです。」

「人生の時間が無限に続くとする錯覚が現代日本人には蔓延しているように思えます。限りある命を大切にして、今ある時間を大事に生きることを考えていきたいと思います。」

「病院ですら生を求めるようになっていて、病院で死ぬのはけしからんということになってしまっているんですね。死から逃れることが医療の役割のようになってきたわけです。」

「根治できない患者さんは、病院にいても、根治治療をしている多くの患者さんの中に入って、肩身の狭い思いを実際されているのが現状だと思います。」

「がんの痛み、苦しみというものは、何も亡くなる直前だけといいうのではありません。全く症状がない方でも、数年後には命を落とすであろうことが宿命づけられている方がたくさんおられるわけですね。がんの場合は、ある意味、時間との戦いというか、人間のある種、生きざまというのが凝縮された世界なんだろうなと思います。」

「人生の時間を各人に与えられた資源と考え、大事に使っていくという気持ちが“がんの壁”を乗り越えるためには必要です。」

「日本人なら誰でも持っていた独特の死生観を妨害しているのは“個性のある私”、そして“本当の私”これではないか。“個性的な私”というのは、考えることに個性があって、ある独創性があるように、多くの人が思い込んでいるのではないか。変わらない自分があるという間違った概念を持ってしまっているんですね。西洋の近代的自我。」

「告知は、がんと向き合い、闘うためのスタートラインです。そしてそれは有限の時間をいかに幸せに生きるかを考える第一歩となります。」

「自分の病状や治療の見通しについて正しい情報を知ることで、ときにはつらい現実と立ち向かわなければなりません。しかし、自分の体のことだからこそ、ありのままの情報を知って。自分で納得できる治療法を選びたいものです。」

「自分は死なないというか、そういう前提の中で、少しでも身体に悪いことを避けたいといいうか、そういう思いがあるのではないかと。」

| コメント (1)

2006年3月30日 (木)

続・医者が末期がん患者になってわかったこと―家族の闘いと看護の記録★岩田隆信・規子著

book0076 お奨め度:★★★★☆

前著『医者が末期がん患者になってわかったこと』の発行後、三回目の開頭手術以降の全記録。

本人の口述をもとに奥さんが所感を書き続けている。そのあまりにも献身的な姿が悲しい。家族の癌との闘い。

【目次】

第1章 新たなる闘いの始まり
第2章 希望の光を求めて
第3章 待ちに待った闘病記の出版
第4章 自宅へ帰れる日
第5章 一家水入らずの生活
第6章 進みゆく症状
第7章 最後の闘いへ

| コメント (0)

2006年3月23日 (木)

医者が末期がん患者になってわかったこと―ある脳外科医が脳腫瘍と闘った凄絶な日★岩田隆信著

book0080 お奨め度:★★★★☆

慶応医学部を卒業したエリート脳外科医が、よりによって「悪性脳腫瘍」になってしまう。

結果をみれば、主治医よりも早く、病状の厳しさ、予後が推測できてしまう。そういう状況の中でわいてくる死への恐怖、闘病の苦しみ、家族への愛、戸惑いながらも受け入れていく。「だめだ」と思っても、キャリアや世間体にしがみついてしまう自分、、、その心の葛藤が赤裸々に書かれています。

「死に至る病に対峙して生きていくには、けっして肉体的な問題を解決するだけでは十分ではありません。精神的な問題も同時に解決していかなければ“生きていること”にはならないのです」

「そのときそのときにできることの中でベストの方法を選んでいくということ、最後まであきらめないこと、それが“生きる”ということなのではないかと思うのです。」

「何ヵ月後には来るであろう最後の姿も見えていました。化学療法も放射線療法も多少は効きますが、がん細胞を完全になくすことはできないのです。それでも私は手術という方法を選びました。それは少しでも長く意識を保つためであり、“人間として生きる”には必要なことだったからです。」

【目次】

第1章 脳外科医が脳腫瘍になったとき
第2章 脳外科医への階段
第3章 逡巡の日々
第4章 患者になって初めてわかったこと
第5章 運命の日
第6章 回復
第7章 再発
第8章 最後の挑戦

| コメント (0)

2006年3月19日 (日)

ぽっかり穴のあいた胸で考えた★高橋フミコ

20060412_1 お奨め度:★★★★☆(0.5)

帯にあった「ピンクリボン運動にはなじめず」というキャッチに惹かれて購入。なんの偶然か熊メーリングリスト仲間。出版記念パーティにも行ってきました。

「女性らしさ、女性の心」って何だろう?私はずっと疑問に思っていました。自分は自分らしく、自分の心、と自分にこだわり続けていたから。

乳房神話。NEW癌は、この神話のもとに「自信喪失」とか「女性としてのアイデンティティの喪失」などと言われますが、これは、「女性」という一般常識からみた一方的な考え方だと思っています。私は、別に乳房を失ったからといって、自分のアイデンティティまで手放したとはひとっつも思っていませんから。

Gになっても、私は私。これは胸をはって言えます。

ただその一方で、乳房を失ってみて、はじめて、自分の中の女性性やジェンダーに気がついたということもあります。この本は、そういう複雑な心境を、フーサンが代弁してくれています。「女ごころ」とは言いたくありませんがね。

「乳がん患者の抱く乳房喪失感や自己イメージの問題に対して、これほど乳房神話に取り付かれた世界はどこにもない。乳がんの病期は長い。いったい治ったのか治っていないのか、何が起きるかわからない不安な時期が10年余りも続く。乳がん患者は100%告知される。治療期間は長いし、皆どしどし勉強に励む。患者はほとんど女性ということで連帯もし易い。その中で、逃れようも無く病状を直視しなければならない。乳がん患者なら誰でもしていることだけれど、やはり残酷なものだと思う。」

「皮肉にも女らしい病気になってしまい、女らしさの矛盾がいっぱいつまった現場をうろうろするハメになった。」

「ピンクリボンキャンペーン。この乳がんキャンペーンに関しては肩身が狭い思いだ。“再発転移した乳がんは早期に発見されても予後はよくありません。だからこそ初発の早期発見が大切なのです”という言葉を聞くと、“気にしないで、あなたのことを言っているじゃありませんから”という言葉も同時に聞えてしまう。多少寂しい気がするし、再発転移しても死なないぞと思い込みたい者としては、この呼びかけは厳然と冷徹に響く。そんなにがんを頭から否定しなくてもいいじゃない」

「長生きした人のためのものだな。その番組をみたときは思った(永六輔氏の番組をみて)」

「どんなにがんが良くなっても、一度経験した、死ななくてはならない運命を悟ったときの無力感が払拭されることはないだろう。私は死ぬのだ。生まれてきた1人の人間として、何の例外もなく」

「“がん患者は皆、がんでない人にはがん患者の気持ちはわからないって言うのね”といわれた。何度も目の前で何度もガラガラとシャッターを下ろされたことがあるらしかった。けれども、私はもう彼女の熱意に答えることはできなかったのだ。」

「“諦めなさい”と田原節子さんに言われたとき、節子さんの度量の大きさに感動したのだ。今、目の前に“諦めずに”進行がんと闘っている人、その人の体から直接発せられた言葉だったからだ。それではもしも医者から“諦めなさい”と言われたらどうか。同じ言葉でもその意味は大きく違ってくる。」

「生存率なんて関係ないというひとつの達観だった。死ねば0%、生きれば100%、と心に刻むのだ。そうすると、医療と私は別のもの、私の体は私のものち、改めて思えるのであった。」

| コメント (0)

2006年2月23日 (木)

患者よ、がんと闘うな★近藤誠

book0075 お奨め度:★☆☆☆☆

うーん、書いてあることは全て事実なのかもしれないけれど、現実と直面している患者にとってはかなりツライ情報。癌患者を恐怖と絶望のずんどこへ落とし込む本。

誰に向けて書いているのか、不明。今闘っている人の気持ちも汲んでほしい。

【目次】

第1章 抗がん剤は効かない
第2章 抗がん剤は命を縮める
第3章 手術偏重に異議あり
第4章 苦しまずに死ぬために
第5章 がんを放置したらどうなるか:第6章 放射線治療の功と罪
第7章 現代に生きる七三一部隊
第8章 がん検診を拒否せよ
第9章 早期発見理論のまやかし
第10章 患者よ、がんと闘うな

| コメント (0)

2006年1月31日 (火)

癌になって考えたこと★竹中文良氏

book0064 お奨め度:★★★★☆

お世話になっている竹中先生が書かれた本。前著「医者が癌にかかったとき」の続編。エッセイ集。前著と比べると、話題が広がった感あり。

先生と私の癌観はとてもよく似ているのですが、この本の中にも不確実性や癌の性質について書かれている。でも、私はこの本を読んで、緩和ケアは日赤広尾にしようと思ったのである。全ての癌患者が、最後の最後まで、希望を抱きながら生きていけることを望む。

「日赤は一般患者はもちろん産科や小児科もある。赤ん坊の泣き声や子どもが駆け回る姿は、残り時間の迫っている患者さんに生命への信頼感を感じさせるというか、ある種の安らぎともなるだろう。また、普通の病院である以上、病状が好転すれば一般病棟に移れる可能性も秘める。たとえ死を覚悟した人であっても、一般病棟とつながっているという感覚は慰めや励ましともなるだろう。交通至便な普通の病院にあるということは、こうした施設に抱きがちな“世間から遠ざかった死にゆくための専門施設”というイメージは相当薄まるだろう。」

「外科手術など積極的な治療も癌治療の一つなら、末期医療もその一環である。」

「ホスピスが一般病棟と違う点は、このような治療によって明らかな症状の改善が期待できる方法に限られており、たとえば放射線治療については、疼痛緩和が期待できるといった場合に行われているようだ。」

「日本の医療におけるモルヒネの使用量は先進国中の最下位で、カナダの1/20、アメリカの1/10という状況だという。」

「日赤広尾の緩和ケアプランでは、街中にある大病院という特性を活かし、ふつうの病院とは切り離された特殊な医療施設ではなく、治療の延長線上にあるひとつの施設というとらえ方で、集中治療室や回復室に入るのと同じような感覚になれることを狙っている。」

「改めて思うのだが、要は最後に至る過程の充実や幸福を得られるかどうかだ。適切な医療、手厚い介護はそこを支えるためのしくみであって、目的ではない。」

【目次】

  • プロローグ 突然死と癌死の差
  • 第1章 医者が癌にかかったときそれから
    • アフター・キャンサー僕自身の術後九年間
    • 友人医師たちの癌治療
    • ふたりの患者さんの「奇跡!」
  • 第2章 再び患者から学ぶ
    • 「なにを頑張ればいいのかね」
    • 手術も大事、晩酌も大事
    • 病んでも芸人
  • 第3章 癌治療と医療現場のいま
    • 外科医が変わる、医療が変わる
    • 医者の不養生と笑うなかれ
    • 変わりゆく看護の現場 ほか
  • エピローグ 選べるなら老衰・癌死を選ぶ

| コメント (0)

帯津流がんと向きあう養生法★帯津 良一

book0057 お奨め度:★★★☆☆

癌という病は、外科的治療だけではなく、心理的な治療も必要だというのが私の癌観だが、長年、都立駒込病院の外科の医師として切りまくった帯津先生も、同じ考え。

帯津先生はそのような自分の医療の理想像を実現するために、82年に帯津三敬病院を開設し、ホリスティック医学を実践されている。

気をはじめとした東洋医学は、現代医療のエビデンスにのっとったものではないが、癌気質を改善するためには有効な手段だろう。近々、ホメオパシーに挑戦する予定なので、その事前教習。

【目次】

プロローグ 医師としての道のりを見つめて
第1章 心(笑うということ、信じるということ、ほか)
第2章 体(食べるということ、飲むということ、ほか)
第3章 気(呼吸をするということ、気功の本質を知るということ、ほか)

| コメント (0)

«医者が癌にかかったとき★竹中文良